いつまでも最終回

終わる終わる詐欺です

蒟蒻ゼリー怖い

コンビニで店員さんに「時そば」を仕掛けるおじさんの話がTwitterでバズっていた。なかなか愉快なエピソードであるが、着実に電子マネーがシェアを広げているこのご時世で、「時そば」が灯滅せんとして光を増しているわけではないと願いたい。お笑いコンビの金属バットは「あいつらは大昔に誰かが作ったネタをやっている」と茶化していたが、落語エピソードのアップデート?のような取り組みは当然やられているだろう。あまり初見で分からないネタを持て囃すと落語自体が教養沼化してしまう恐れもある(つまり「分からないのは君に教養がないからだ」と初心者を突き放し、中級者以上にしか分からない範囲でのみ盛り上がる、という沼である。沼の底には該当分野の衰退が待っている。恐れなのかは知らないし、現在すでにそうなっているのかもしれない。)。まあここら辺は偉い人が何やら考えてらっしゃるでしょう。

ちなみに私は「超入門!落語 THE MOVIE」という落語を映像化しようという試みで少し足を踏み入れた程度の落語初学者である。この映像はどこで見られるか分からないが機会があればチェックしてみるといいと思う。面白いから。

さてみなさんは「饅頭怖い」という話を知っているだろうか?概要はwikiにも載っているのでご存知なければどうぞ。

まんじゅうこわい - Wikipedia

これ結局饅頭を本当に怖がる人はいなかった、という話である。しかし寝起きで饅頭をばくばく食べるというのもなかなかの猛者では?。これが蒟蒻ゼリーを怖がった日には、寝起きで蒟蒻ゼリーを貪り喰い喉に詰まらせた男は種明かしする間も無く窒息、ゼリーを投げ込んだ男らも思わず「蒟蒻ゼリー怖い、、」となり丸く?収まったのではないだろうかと思う。なんてしょうもない妄想でした。

 

BEASTARS(14) (少年チャンピオン・コミックス)

 

https://www.amazon.co.jp/dp/4253227678/ref=cm_sw_em_r_mt_awdo_d.anDbVXJ4M0C

が発売されていたので早速購入した。今回も良かった、、。

BEASTARS は動物版青春ヒューマンドラマという名の通り、色んな種類の動物が一緒に暮らしてる世界の話。ただそんじょそこらの動物漫画と違うのは(まあ私は動物漫画界隈に明るいわけではないですけど)、種族間の差とか、肉食動物と草食動物の関係性についてすごく丁寧に描いているところである。肉食動物と草食動物とが一緒に暮らすとはどういうことか。食肉は重罪とされる世の中で肉食獣達は自分達の本能を抑え込み野菜で必要なエネルギーをとりながらどうにか暮らしている。小動物は踏み殺されないか日々怯えながら壁際を這うように移動し、クマは強すぎる自分の力でを抑え込む薬を服用してはその副作用に苦しむ。男性女性、肉食草食、お金持ち貧乏、純血混血、要素が沢山あるが、動物の社会とはどういうことか丁寧に描いた漫画だと思う。

そんな世界で、主人公レゴシは自分がオオカミであるにも関わらずウサギのハルちゃんに恋をしてしまう。でも肉食草食の間には大きな壁があって、レゴシは自分の気持ちが性欲なのか食欲なのかま分からなくなってしまったり、とてつもない葛藤に苛まれる。14巻では異種族カップルの難しさ(失敗例)が描かれるんだけど、その現実を前にしても尚レゴシと向き合うハルちゃんの行動はその思いの強さを表しているんですよね。良かった良かった、、。

上記の滅茶苦茶複雑な人間?ドラマとか世界観など好きな部分は沢山あるけど、個人的には主人公のレゴシが極論クソガキオオカミ(本文より引用)であり、こじらせ童貞思考で行動するのが面白くて好きなんですよね。はい。

 

今月は気分が上向きだったので、角川短歌2019 7月号も購入。なかなか読み終わらずに積ん読になってしまうので元気があるときにしか本は買わないようにしている。

季節の歌で紹介されているなかに石川啄木の歌があり、目に留まった。

白き蓮沼に咲くごとく かなしみが 酔(ゑ)ひのあひだにはっきりと浮く

何か心に引っかかるものがあるとき、お酒を飲んでいてもふとそれを思い出して辛い気持ちになってしまうことがある。しかもそれは白き蓮が暗い沼に浮かんでいるように、目を引くので気にしないようにしてもついつい気にしてしまうのである。

この歌は一握の砂という作品の中の一節であるが、青空文庫に存在を確認したので後で改めて読んでみたいと思う。

まだ7月号自体はまだ始めの方しかよめていないが、山田 航さんの連作はかなり良かった。最後の3首が印象的だったな。

 

短歌といえば「半年たったんか」を少しずつ少しずつ読み進めている。数が多すぎるのでここで何かコメントを残すことはしないけど。ただTwitterで自分の短歌を引いてもらいコメントを頂いたりして、なるほどこれはいいものだと喜んでいる。またネットプリントに出す機会があれば挑戦してみたいな。

 

うーん、ひとまずこんな感じで終わりにしたいと思います。仕事がもう少し暇になれば色々できるんだけどな、なんて言い訳したくないので日々頑張りです。